【2023年6月最新】AI講師がおすすめするChatGPT・生成系AIの参考書3選!

昨今「ニュースにあがらない日はない」と言っても過言ではないChatGPT。ChatGPTも含めて生成系AIへの注目は日に日に高まっており、あらゆる業務効率が上がる未来が来ることは間違いないでしょう。

そんな中、「ChatGPTであらゆる業務を効率化させたい」「なにか学習を始めるときに最短効率で勉強したい」けれど、そもそも何に使えるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

そんな方に向けて、現役データサイエンティスト兼、AI系の資格講師の筆者の観点で参考書を厳選し、わかりやすく紹介していきます。

監修者
經田 原弘
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻修了。大学時代は3次元の医療データの平滑化処理を研究テーマとし、大学院時代はJAXAと協業し、月探査機かぐやの衛星データから、月面上の水の存否について調査していた。新卒では株式会社リクルートにてレコメンドシステムの開発等に従事し、現在は製造業系スタートアップにてデータサイエンティストとして勤務。応用情報技術者試験・E資格合格者。

目次

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模な自然言語処理モデルで、人間のように文章を生成し、質問に回答し、対話を行うことができます。

膨大なデータから学習をしており、一般的なインターネットのWebページ、書籍、ニュース記事、ウィキペディアなどのテキストデータが使用して、自然言語のパターンや文脈を学習して質問への回答を生成します。

ただし、様々なソースからのテキストデータを使用していると想定されますが、具体的なデータソースは、OpenAIが公開している情報以外は明確にされていません。

ChatGPTの活用例

それでは次にChatGPTが実務上どのように活用できるのかを具体的に見ていきましょう。下記は「実務上でChatGPTでの活用例」を編集部でまとめた表になります。

スクロールできます
活用方法具体例
文章の校閲・要約・記事や議事録などの文章の校正/議事録の要約
翻訳・日本語で書いたメールをビジネス英語に直す
・文法の修正、改善点の洗い出し
コーディング・プログラミング言語のコーディング、コードミスの有無、デバッグなどを行う
・他人が書いたコードを解説してもらう
アイデアだし・新しいプロジェクトや商品の名前、記事のタイトルなどをブレインストーミングしてもらう
Excel学習・関数の使い方を聞いたり、実務上よく使う関数の組み合わせなどを学ぶ
・VBAのコーディング/デバッグ

ChatGPTは恐らく英語ベースの書籍や記事などを学習データとして取り込んでいるため、「英語のソースがあるものに関しては非常に学びやすい」という特徴があります。

プログラミングやExcelなどは英語でのソースが多いため、正確な回答が返ってきやすいです。

ChatGPTへの質問例(プロンプト例)

「ChatGPTをうまく扱えない」「回答の精度を高められない」という方もいらっしゃると思います。そんな方にはChatGPTの質問文の打ち方(≒プロンプト)を勉強することをおすすめしています。

そもそもChatGPTの扱い方(プロンプトの打ち方)のパターンを覚えたり、原理・原則を覚えると講師や専門家に聞かずとも自学自習ができるようになります。

ExcelのSUM関数の使い方を聞く場合の質問例

たとえば、下記はExcelでのSUM関数を使い方を聞く場合のプロンプト例です。例えば、関数の使い方をひとつ知りたいにしても「SUM関数の使い方を教えてください」という問いの投げ方よりも、下記のような具体的な質問をした方が回答の精度が高くなります。

【質問】ある企業の売上を記録した エクセルのデータがあります。A列は商品名、B列は各商品の売上の数値が入力されています。B列の売上の合計を計算したい場合に使う計算式を教えてください

【GPT3.5からの回答】
エクセルでB列の売上の合計を計算するためには、SUM関数を使用します。以下の手順に従ってください。
①B列の合計を計算したいセル(例えば、C1セル)を選択します。
②"="(等号)を入力します。
③SUM関数を入力します。関数名の後ろに開き括弧 "(" を入力します。
④売上のデータが入力されているセルの範囲を指定します。この場合、B列のデータ全体を指定する必要があります。たとえば、B2セルからB10セルまでのデータを指定する場合、B2:B10 と入力します。
⑤閉じ括弧 ")" を入力します。
⑥入力を確定するためにEnterキーを押します。
例えば、B列のデータがB2からB10までに入力されている場合、以下のように計算式がなります: =SUM(B2:B10)
この計算式を入力すると、B列の売上の合計が計算され、C1セル(もしくは任意のセル)に表示されます。

ChatGPTの参考書の選び方

ここまでである程度「ChatGPTで何ができるか」のイメージが深まったと思いますので、ここからは編集部がおすすめする「ChatGPTの参考書の選び方・ポイント」から紹介していきます。

ChatGPTの参考書選びのポイント
  1. 著者に権威性があるか
  2. 学びたい目的に合わせて本を選ぶ
  3. 最新の情報を扱っているか

ポイント①:著者に権威性があるか

現時点でのChatGPT-4のExcel活用のソースは限られており、信頼できる情報が少ないのが事実です(2023年6月現在)。特に、Amazon内で「ChatGPT Excel」と検索すると、Kindle Unlimitedの対象で無料ですが匿名で品質が担保できていない参考書が散見されます。

日々の業務の参考になるような良書とそうでないものを見分けるひとつの基準は「実名・社名で執筆しているかどうか」です。

現時点でのChatGPTは「問い」に対して正確に答えられるものの、「問いの投げ方」が悪い場合は抽象的な回答しか返って来ません。そして、「どのような問いを投げれば、目的に対しての答えが返ってくるか良いか」はその領域の専門家が最も詳しいはずです。

例えば下記の本はUXデザイナーとして著名な深津 貴之さんと、テクノロジーと法律に詳しい水野 祐さんとの共著です。特に深津さんは2023年時点では生成系AIでは日本でもかなり著名な方でイベント登壇やTwitterでの発信も頻繁に行っています。

このように著者が実名で権威性があるものを選ぶように心がけると、外れの本に出会う確率を下げることができます。

選び方②:学びたい目的に合っているか

ChatGPTの活用例を上述させていただきましたが、実際にChatGPTや生成系AIでできることはほぼ無限にあるといっても過言ではないほど多様で、目的に合った参考書を選ぶことが重要です。

例えば、画像や動画の生成系AIを学びたい場合はChatGPTよりも、Stable DiffusionやMidjourneyなどの学習をした方がよいですし、Excelを学びたい方はExcelに特化した参考書を選ぶとよいでしょう。

下記は、ChatGPTや生成系AI活用の参考書を目的別にピックアップし、すみわけを簡単に記載した表になります。

目的本のタイトル
ChatGPTの活用例と全体像理解先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来
イラストやデザインなどの画像生成先読み!IT×ビジネス講座 画像生成AI
Excelへの活用Excel×ChatGPTでビジネスが加速する!AI仕事術

選び方③:最新の情報を扱っているか

選び方の3つ目は「最新の情報を扱っているかどうか」です。

前提として、生成系AIの分野はアップデートが速いです。新鮮さを欠いてしまった場合、前提となる情報が変わるため図らずも学習が非効率になってしまう可能性が高いです。

そこでおすすめなのが「Kindle」での学習です。電子書籍の特性と最新トレンドの相性はとてもよく、Kindleのみで販売する書籍には出版後も追加・削除などの修正が可能なため、最新の情報を追加アップデートをし続けることができます。

例えば下記の本は最新の情報が常時追加され情報の鮮度を保っています。

ChatGPTのおすすめ参考書

ここからは上記の3つの選び方を踏まえて、数多くの参考書の中からおすすめの参考書をピックアップしていきます。

【全体像理解】先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来

前述の通り、著者自体が有名であることも本を選ぶ上で重要な要素です。本著者はExcelの専門家ではありませんが、OpenAIのGPT-3を活用した国内向けサービスである「Catchy(キャッチー)」の事業責任者の古川渉⼀さんです。

生成系AIのビジネス活用の一人者ですので、これまでのAIサービスとChatGPTとの違いや歴史的背景も含めて、丁寧に説明しています。

活用例のイメージを沸かせるために、そもそもChat GPTのできることを網羅的に知りたい」という方の問いにしっかりと答えてくれる良書です。

【画像生成】先読み!IT×ビジネス講座 画像生成AI

ChatGPTに関しての参考書ではないですが、個人的には一番おすすめの参考書です。

上述の通り、既にUX×AIの分野で著名な深津さんと、法律×AIの分野で著名な水野さんとの共著となっており、イラストの生成・UIデザインの生成など、実務で画像生成が必要な方にとってはそのノウハウを一冊で学べる良書となっています。

また、水野さんとの共著なのでAIが制作したクリエイティブの著作権の扱いなどの法的観点での「やってよいこと」「悪いこと」もしっかりと学べます。

【Excel学習】Excel×ChatGPTでビジネスが加速する!AI仕事術

本書はExcel×ChatGPTの分野では唯一と言っていいほど、有用かつ信頼度の高い書籍であると言えます。著者のたてばやし淳さんは受講者12万人のUdemy講座を運営している(2023年5月時点)Excelの分野で著名な方です。

Excel講師ならではの深い知識をもとに執筆されているため、関数・数式の組み立て、データ処理、ピボットテーブルの活用方法、マクロなど、幅広く実務でつかう機能を網羅している点もおすすめのポイントです。

さらにKindle Unlimited(月額980円)に加入していれば読み放題が適用されるため、無料に近い感覚で読むことができます。学習意欲はあるけど本を購入するほどでもない方にとっては非常に手に取りやすい一冊です。

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この記事を書いた人

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