資格講師が解説!MOS(Excel)対策のおすすめ参考書7選!参考書の選び方ポイントも紹介

MOSはExcelやWord、AccessなどMicrosoft office製品の利用スキルを証明できる資格です。中でも、「MOS Excel」はExcel操作を基礎から応用まで幅広く学習できるため、業務効率化やスキルアップの証明にもなる、おすすめの資格です。

しかし、MOSの対策方法やExcelの勉強方法は無数にあり、どのような本で学習を始めてよいか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事ではデータ分析の資格講師かつ現役データサイエンティストとして日々データ分析に携わっている経験をもとに、MOSを学習する際のおすすめの参考書を詳しく解説をしていきます。

監修者
經田 原弘
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻修了。大学時代は3次元の医療データの平滑化処理を研究テーマとし、大学院時代はJAXAと協業し、月探査機かぐやの衛星データから、月面上の水の存否について調査していた。新卒では株式会社リクルートにてレコメンドシステムの開発等に従事し、現在は製造業系スタートアップにてデータサイエンティストとして勤務。応用情報技術者試験・E資格合格者。

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目次

MOSとは?

MOSはExcelやWord、AccessなどMicrosoft office製品の利用スキルを証明できる資格で、Microsoftに公式認定を受けた資格試験で、品質が一定保証されています。

また、受験者数が非常に多く、MOS全体では累計受験者数が490万人(2023年4月現在)を超えています。

中でも、MOS ExcelはExcel操作を基礎から応用まで幅広く学習でき、業務効率化やスキルアップに実現やキャリアアップに繋げることができるので、ビジネスパーソンに人気の資格です。

MOS Excelは一般レベルと上級レベルの2つのレベルに分かれています。各レベルでは学習を通して、以下のようなことができるようになります。

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レベルできるようになること
一般レベル・関数や式を利用して、計算ができる
・データを整理・管理し、グラフやチャートを作成・編集できる
・ピボットテーブル、条件付き書式、およびデータ検証など、Excelの高度な機能を利用できる
上級レベル
(エキスパート)
・マクロやVBAを使って、自動化・効率化することができる
・外部データソースに接続し、データの更新を自動化できる
・データモデリングやシナリオ分析など高度なデータ処理ができる

一般レベルでは関数やピボットテーブルなど実務のExcel操作に欠かせないスキルを身に付けることができます。一方井、上級レベルでは、マクロやVBAの知識、自動化など業務効率化に直結するスキルを身に付けることができます。

MOSの難易度

Excelに関連する資格は数多くあるなか、MOSの難易度はどの程度なのでしょうか。そこで、他のExcel系の資格と比較して、合格率を比較していきましょう。

今回は、同様にレベル分けがされている「ビジネス統計スペシャリスト」「日商PC(データ活用)」を「初級者向け」と「中級者向け」に分けてみていきます。

「初級者向け」と「中級者向け」の分類は下記の通りです。

  • 「中級者向け」:MOS(上級レベル)、ビジネス統計スペシャリスト(エクセル分析スペシャリスト)、日商PC(1級)
  • 「初級者向け」:MOS(一般レベル)、ビジネス統計スペシャリスト(エクセル分析ベーシック)、日商PC(2級)
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試験中級者向け初級者向け
MOS60%80%
ビジネス統計スペシャリスト45%65%
日商PC(データ活用)36.4%67.6%

他のExcel系資格と比較するとMOSは「初級者向け」「中級者向け」ともに合格率が高く、数値上は難易度が低いようにみえます。

MOSはMicrosoftに公式認定を受けた資格試験で、品質が一定保証されています。つまり、合格率の高さを裏返すと「受験をすれば、Microsoft Office ツールの使い方を一定の基準までマスターできる」という、費用対効果(コスパ)・時間対効果(タイパ)のよい資格なのです。

実際、ビジネス統計スペシャリストはExcelを活用したデータ分析、日商PCはITセキュリティやコンプライアンスなど実務に関する問題もあり、Excelの基礎スキルのみの出題とはいえません。

Excel初学者の方は合格率が高く、Excelスキルを網羅的に身に付けることができるMOSが最もおすすめです。

MOSを学習する参考書の選び方

MOSを学べる本は非常に多く出版されています。自分に適した参考書を見つけるために、「選び方」を確認しておきましょう。

まずは参考書を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。

MOSを学習する参考書の選び方
  1. 受験バージョンが合っている
  2. 頻出問題やMOS独特の言い回しも学習できる
  3. 模擬テストも付いている

ポイント①:受験バージョンが合っている

MOS試験には複数のバージョンが設けられているので、受験するバージョンに対応した参考書を選ぶ必要がありますExcel365&2019・Excel2016・Excel2013の3つのバージョンがあるので、事前によく確認しておきましょう。

バージョンが異なることで出題形式や細かな操作に違いがありますので、必ず新バージョンで勉強しておく必要があります。「旧バージョンで勉強してしまったため、実際出題されて答えられなかった」ということがないように注意しましょう。

Excel2013・2019での違い

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異なる点20192013
テーブルの作成方法Excel 2019では、挿入タブから「テーブル」をクリックする、既存の範囲を選択してから「テーブル」として書式設定する、など複数の方法があります。Excel 2013では、テーブルを作成するには、範囲を選択してから「テーブルとして書式設定」する方法しかありません。
データの分析機能Excel 2019では、より高度なデータ分析機能が追加されています。たとえば、データタブから「スパークライン」をクリックすることで、グラフィカルにデータを分析することができます。Excel 2013では、これらの機能はありません。
データのフィルタリング方法Excel 2019では、より高度なフィルタリング機能が追加されています。たとえば、データタブから「高度なフィルター」をクリックすることで、複数の条件を組み合わせてデータをフィルタリングすることができます。Excel 2013では、より基本的なフィルタリング機能しかありません。

このようにバージョンによって操作方法にも違いがあるため、自身の受験したいバージョンに合った参考書を選ぶとよいでしょう。

ポイント②:頻出問題やMOS独特の言い回しも学習できる

MOSでは普段使わないような関数や操作も出題されます。たとえば、普段使わない関数・操作ですが、MOSの頻出問題として以下のようなものが挙げられます。

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レベル頻出内容
一般レベル・セルの書式設定: セルのスタイルを設定する機能
・関数: DATEDIF、ISBLANK、ISERROR、ISNUMBER、ISTEXTなどの関数
・データの検証: データ入力時に入力値の制限やドロップダウンリストを設定する機能
・コメントとスレッド: セルにコメントやスレッドを追加し、他のユーザーと情報を共有する方法
上級レベル
(エキスパート)
・関数: INDIRECT、ADDRESS、GETPIVOTDATA、SUBTOTAL、XMATCH、XLOOKUPなどの高度な関数
・ワークシートの保護: セルやシートの保護、ワークブックの構造の保護を設定する方法
・カスタムビュー: ワークシートの異なる表示設定を保存し、簡単に切り替える機能
・シナリオマネージャー: 複数のシナリオを作成し、異なる入力値による結果を比較する方法
ソルバー: 最適化問題を解決するためのアドイン

上記のように実務ではあまり活用しない関数・操作もMOSでは出題されるので、MOSで頻出の関数・操作を学習できる参考書を選ぶとよいでしょう。

さらに、MOS独自の問題文の言い回しに慣れることも非常に重要です。MOSでは問題文がMOS独特の言い回しで書かれていることがあります。

たとえば、「以下のシナリオに従って〜してください」「セル範囲に移動してください」という問題文があり、対策していなければ咄嗟に出題の意味を理解することができないでしょう。

そのため、普段見慣れない言い回しでも理解して解答できるように、問題演習を通じて、MOS独特の言い回しに慣れておくことが重要です。

ポイント③:模擬テストも付いている

試験対策で重要なポイントはその試験形式や出題傾向をしっかりと掴むことです。しかし、MOSの過去問は非公開となっているので、過去問で出題傾向を掴むことはできません。

そのため、本番同様の模擬テストを活用して、問題に繰り返し取り組んでおくことが重要です。

問題演習を通じて、試験形式や出題傾向を掴むことができるので、頻出問題の把握や上記で紹介したようなMOS独特の言い回しも理解できるようになります。

さらに、問題演習を通じて、弱点を把握することができるため、復習を効率的に進められるというメリットもあります。

これらのように学習の手助けにもなるので、ぜひ模擬テストを活用できる参考書を選びましょう。

【レベル別】MOS対策のおすすめ参考書7選

ここからは編集部が厳選したMOS対策ができる良書を紹介していきます。

【Excel初学者向け】エクセル兄さんが教える  世界一わかりやすいMOS教室

本書は人気Excel YouTuberの「エクセル兄さん」著書で、本と連携したYouTube動画の2つで学習を進めることができるので、本での学習に不安のある方に非常におすすめです。

イラストやたとえ話を多用したり、実務でどのように活用できるかを解説しているので、初学者でもExcel操作や活用イメージがわかりやすく書かれています。

学習内容もほかのMOS対策と異なり、出題範囲を網羅的に100%カバーしている訳ではありません。

出題範囲の70〜80%のカバー率ですが、重要なポイントだけを深く解説している
ので、合格に向けて効率的に学習を進めることができます。

ただし、模擬テストはないので、本番同様の問題演習を積みたい方は下記で紹介している模擬テスト付きの参考書も併せて活用しましょう。

【一般レベル対策】MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)

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Excelの基本操作からグラフ・チャートの作成まで、一般レベルで出題される範囲をすべてカバーしている1冊です。

「前提知識→問題→解説」の順で構成されているので、学習内容をすぐに実践でき、知識が定着しやすい構成になっています。

実際に、Amazonレビューも評価4.3/5(1,425個のレビュー)と非常に評価も高く、この1冊のみで一般レベルに合格したという声もありました。

テキストと5回分の模擬試験が1冊にまとまっており、問題演習でMOS独特の言い回しも学習できるので、試験対策は本書でばっちりでしょう。

【一般レベル対策】MOS攻略問題集Excel 365&2019

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本書はスペシャリストの出題内容を完全網羅しており、練習問題と模擬テストで手を動かしながら理解度を測ることができます。「練習問題+機能の説明+操作手順」という3ステップで手を動かしながら学習できるため、学習内容が頭に定着しやすいメリットがあります。

また、本書は本番と同じ出題形式で作成されているため、MOS独特の言い回しなども学習できます。

5回分の模擬テストでは、1問ずつステップを踏んで採点結果を確認できる「練習モード」と、本試験と同様の問題形式で出題・採点される「本番モード」の2つの方法があるので、自分に合った方法で学習することができます。

【一般レベル対策】Microsoft Office Specialist Excel 2016 対策テキスト& 問題集 (よくわかるマスター)

本書は「よくわかるマスター」シリーズの「Excel2016」バージョン向けの参考書で、一般レベルで出題される範囲をすべてカバーしているのでMOS対策に最適です。

実際に、Amazonレビューを参照すると、この1冊のみで一冊のみで合格したという声も多くありました。「Excel 365&2019」と同様に、「前提知識→問題→解説」の順で構成されているので、学習内容をすぐに実践でき、知識が定着しやすい構成になっています。

前述の通り、バージョンによる大きな違いはありませんが、出題問題や学習できる機能が少し異なるので、「Excel2016」バージョンの受験を考えている方には本書がおすすめです。

【上級レベル対策】MOS Excel 365&2019 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)

本書は「よくわかるマスター」シリーズの上級レベルの対策本であり、上級レベルの出題範囲をすべて学習することができるので、試験対策に非常におすすめです。

本書も「前提知識→問題→解説」の順で構成されているので、難易度の高いマクロやVBAの学習も実際に手を動かして理解を深めながら学習できます。

実際に、Amazonレビューも評価4.4/5(433個のレビュー)と非常に評価も高く、この1冊のみで10日程度の学習期間で上級レベル(エキスパート)に合格したという声もありました。

テキストと5回分の模擬試験が1冊にまとまっており、問題演習でMOS独特の言い回しも学習できるので、試験対策は本書1冊で十分でしょう。

【上級レベル対策】MOS攻略問題集Excel 365&2019エキスパート

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本書は上級レベルの出題内容を完全網羅しており、練習問題と模擬テストを通して、実際に手を動かしながら理解度を測ることができます。

「練習問題+機能の説明+操作手順」という3ステップで手を動かしながら学習できるため、学習内容が頭に定着しやすいメリットがあります。

また、本書は実際の上級レベルと同じ出題形式で作成されているため、MOS独特の言い回しなども学習できます。

5回分の模擬テストでは、1問ずつステップを踏んで採点結果を確認できる「練習モード」と、本試験と同様の問題形式で出題・採点される「本番モード」の2つの方法があるので、自分に合った方法で学習することができます。

上級レベルは複雑な関数や操作が出題されるので、問題演習を通じて理解度を確かめられる本書はおすすめです。

【上級レベル対策】Microsoft Office Specialist Excel 2016 Expert 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)

本書は「よくわかるマスター」シリーズの「Excel2016」バージョン向けの参考書で、上級レベルで出題される範囲をすべてカバーしているのでMOS対策に最適です。

Amazonで上級レベルの「Excel2016」対策用参考書を見てみると、本書が最も評価もレビュー数も多く、実際に本書のみで上級レベルに合格したとのレビューが多数あるので試験対策に最も有効といえるでしょう。

前述の通り、大きな違いはありませんがバージョンによって出題問題や学習できる機能が少し異なるので、「Excel2016」バージョンの受験を考えている方には本書がおすすめです。

まとめ

MOSを学習する参考書の選び方のポイントやおすすめ参考書を紹介してきました。自分に合った参考書は見つかったでしょうか。

MOSはExcel操作を基礎から応用まで幅広く学習でき、業務効率化やスキルアップに繋げることができるので、実務ですぐに活用したい方に非常におすすめです。本記事が学習を始めるきっかけになれば幸いです。

編集部ではMOSに関連する記事をほかにも公開しています。MOSに興味のある方はぜひこちらの記事もご覧ください。

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この記事を書いた人

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