G検定講師が本気でおすすめする参考書4選!選び方から勉強方法まで丁寧に解説します

G検定はディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活⽤⽅針を決定して、事業活⽤する能⼒や知識を有しているかを問う資格試験。

デジタルリテラシー協議会が公表している、全てのビジネスパーソンが持つべきデジタルリテラシー(Di-Lite)のうち、AI・ディープラーニング領域に関してはG検定の受験を推奨しており、受験者数は1回で6760人を超える人気資格です。

本記事ではG検定講師の経験から、合格者がよく選ぶ本や講師の目線からおすすめする参考書を紹介していきます。

監修者
經田 原弘
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻修了。大学時代は3次元の医療データの平滑化処理を研究テーマとし、大学院時代はJAXAと協業し、月探査機かぐやの衛星データから、月面上の水の存否について調査していた。新卒では株式会社リクルートにてレコメンドシステムの開発等に従事し、現在は製造業系スタートアップにてデータサイエンティストとして勤務。応用情報技術者試験・E資格合格者。

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目次

G検定のレベル・難易度はどれくらい?

デジタルリテラシー協議会は、全てのビジネスパーソンが持つべきデジタルリテラシーを「Di-Lite」として定義し、「求められるスキル」と「スキルに対応する資格」を3つに区分しています。

デジタルリテラシーの分類対応する資格
IT・ソフトウェア領域ITパスポート試験
人工知能(AI)・ディープラーニング領域G検定
数理・データサイエンス領域データサイエンティスト検定

G検定は、ディープラーニング領域のリテラシーレベルの知識を問う資格試験となっています。

データサイエンティスト・アナリスト・エンジニアなど、直接的にAI業務に携わりたい人にとっても、学習のはじめの一歩としておすすめです。

編集部ではG検定が転職に有利かどうかも含めて、取得メリットを解説した記事も執筆しておりますので、ぜひ下記の記事もご覧くださいませ。

G検定はカンニングできる?

ここからは試験「形式」の特徴を説明します。試験形式に特徴があり、「知っている」・「知らない」で対策の仕方が変わってくるため、是非覚えておきましょう。

G検定は自宅受験なので、参考書を読むことやインターネットでの検索が黙認されています(当然推奨はされておりません)一見、「知識がない方でも合格することが可能なのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。

しかし、試験時間内に全ての問題の解答を調べることは非常に難しいです。試験時間120分に対して、問題数は220問となるため、1問あたりにかけられる時間は、約30秒程度とスピーディな解答が求められます。

また、G検定の試験範囲はとても広く、手元で索引することには時間がかかります。実質的に、試験問題を制限時間内に全て答えることが難しくなるでしょう。

G検定の参考書の選び方

講師として合格者を多数見てきた中で、参考書の選び方をまとめると下記の4点に集約できます。

G検定対策本の選び方
  1. 常に最新版の対策本を購入すること
  2. 公式対策本(白本)で全体像を理解
  3. 問題集(赤本)+模擬テスト付き問題集(黒本)で反復練習
  4. 時事トピックは最新の「AI白書」で学習

対策モレを防ぐために最新版を購入するのを忘れずに!

G検定の試験範囲は頻繁にアップデートがありますが、参考書が最新の試験公式の出題範囲に追いついていない可能性があります。

たとえば、対策用問題集として知られる「最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集(黒本)」の第一版には「AI関連の法律、契約」についての言及がなく、第二版以降でしか解説がされていません。

試験範囲のなかで対策モレが1割発生していたら、単純にその試験範囲をすべて間違えたとすれば合格点が90点のなかからスタートしてしまうことになります。「最新版の教科書を使っているか」はしっかりと確認しておきましょう。

白本+黒本+赤本の3点セットはマストバイ

筆者がおすすめするのは、目的とする勉強方法に併せて参考書を変えていく勉強方法です。

G検定というひとつの資格ですが、対策の方法を細分化し、各参考書で対策方法の位置づけを変えていき対策を効果的なものにしていきましょう。

G検定には「白本」「黒本」「赤本」と通称される王道の対策本があり、それぞれ目的が変わっていきます。各参考書のすみわけを簡単に記載したのが下記の表になります。

通称学習の目的本のタイトル
白本試験範囲と全体像の理解深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
黒本問題集での対策徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版
赤本オンライン模試で実試験同様の環境で直前対策最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集

試験の全体像理解には白本、問題集での応用的な対策は黒本、実試験同様の環境での対策には赤本と各参考書の特色を使い分けての対策をしていきましょう。

G検定のおすすめ参考書

ここからはそれぞれの参考書の特徴を詳細に説明していきます。

【白本】深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト

白本(深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト)はG検定を主催する日本ディープラーニング協会が発行する公式本です。

監修と試験運営団体が同一なため、試験範囲に準拠した内容になっています。イラストも豊富で初心者でも理解しやすいですので、ぜひ活用しましょう。

「白本」は2021年4月に第2版が出版されました。シラバスが改訂されたとしても最新版を買っていれば必ず試験範囲がカバーできます。新たに購入される方は、この新しい「第2版」で学習を進めましょう。

【黒本】徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版

前述の通り、1問約30秒でのスピーディな解答が求められる試験の特性上、問題を即答できるようになるように反復練習が重要です。しかし、G検定には過去問が存在していないため問題集を活用しましょう。

問題集にはこちらの「黒本」がおすすめです。Amazonレビューによると、2019年の試験ではこの本とほぼ全く同じ問題が出題されたという声もあり、出題傾向をしっかりと分析した本であるといえるでしょう。

2021年6月に「第2版」が出版され、これまでカバーされていなかった「人工知能と法律・契約および動向」の分野が追加され、

個人情報保護法、道路交通法(自動運転など)、知財・発明・AI創作物の著作権、AI開発契約、国や自治体のAI活用方針に関する設問などに対応できるようになりました。

ただし、黒本は公式対策本ではないため、試験範囲をすべてカバーするための問題集は一冊では足りていないのが現状です。後述の赤本も活用して、カバー率を高めていきましょう。

【赤本】最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集

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「AVIELEN AI TREND (旧:全人類がわかる統計学)」という統計学習サイトの運営元で知られるAVILENが監修をしたテキストになります。

特にィープラーニングの領域のカバー率が高く、深層強化学習などの新しい分野をカバーできているのは赤本独自の強でしょう。

イラストが多くてわかりやすいほか、章単位で問題→問題の解説→重要ワードまとめという構成になっていて、解説のボリュームが多い問題集となっています。

この本のおすすめポイントは問題集でありながら、さらにオンラインでの模試まで付属しているという点です。オンライン模試では制限時間がついているため、解答のスピーディさが求められるG検定を本番と同じ環境でできるのは魅力的な点でしょう。

一旦ここまでご紹介した白本+赤本+黒本の3点があれば、試験範囲をもれなくカバーができていることといえるでしょう。ここからは、WANTですが、試験の対策に必要な3点に加えて、周辺領域の勉強にも使える参考書を紹介していきます。

【WANT】AI白書 2022 (単行本)

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G検定の試験範囲にはAIの政策・法律などいわゆる「時事問題」も出題されます。試験範囲の多くはディープラーニングに関する出題ですが、意外と対策が難しいのがこの時事問題の分野です。

AI関連の最新事例は「何をもって最新とするのか」「どこをソースに学習すればよいか」を判断するのが難しいです。

トレンドは調べても出てこなかったり、時間軸を長くとると意外と短時間なものだったりしますし、必ずしもそのトピックを追っていても試験運営側が取り上げるかどうかはわかりません。

そこで最新事例をキャッチアップするために活用したいのが、AI白書編集委員会が発行する「AI白書」です。ぶつ切りのニュースではなく、一年単位でまとめてトレンドをキャッチアップできますし、定期的に刊行されるもののため一定の信頼性があります。

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この記事を書いた人

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